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2025.07.30 Wed

老後を見据えたキッチンづくり|岡崎市・西尾市・刈谷市のバリアフリーリフォーム事例集

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こんにちは!

KitchenreformLabです。

いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。

今回は【老後を見据えたキッチンづくり】についてご紹介いたします。

高齢者にやさしいキッチンがもたらす未来の安心

近年、岡崎市・西尾市・刈谷市を含む中部地方では、高齢化に対応する住宅改修のニーズが高まっています。とくにキッチンは日々の生活における使用頻度が高く、つまずきや転倒、視力低下による事故リスクも懸念される場。そのため、段差解消・広い動線・使いやすい収納・安全設計を意識したバリアフリーリフォームが求められています。

本記事では、老後を安心して過ごすためのキッチンづくりをテーマに、地域別の具体事例や実際の工事内容、費用の目安、補助金活用まで幅広く解説。これからリフォームを検討される方にとって、実践的で信頼できる情報を豊富に盛り込んでいます。

1. 老後生活を支えるバリアフリーキッチンの設計ポイント

1‑1 床の段差を完全になくす「フラット設計」

老人にとってわずかな段差でも転倒につながる原因となります。そこで、キッチンと廊下・リビングの床をフラットにつなげる施工(バリアフリー化)は必須。また、床材にはクッション性・防滑性に優れた「クッションフロア」や「長尺シート」を採用。見た目にもやさしい木目調や石目調のデザインが選べます。

さらに、引き戸やフラップ扉への切り替えは開閉によるつまずきやけがを防ぎ、すりかえ動作が不要に。高齢者にやさしい「スムーズな日常動作」を実現します。

1‑2 三角動線+固定高さのワークスペース設計

調理・洗い物・配膳の1回の行動を効率化するためには、「シンク⇔コンロ⇔冷蔵庫」の三角動線の整理が重要です。一般家庭では直線上に配置されがちなキッチンですが、高齢者には円弧的・U字型配置が有効。移動距離を短くし、立ち上がりや屈伸時の負担も軽減します。

また、「固定高さのワークテーブル」や「キッチンカウンター」は、立ち上がり/座った姿勢どちらも対応可能な高さ(750〜850mm)で設計。収納にはスライド式トレイや引き出しを取り入れ、重たい鍋を前に引き出して使える仕様にするのがポイントです。

1‑3 良質な光を確保する照明設計

高齢になると視力の低下やコントラスト感度の低下が進みます。そこで、キッチン全体の明るさを確保するために、昼白色(5000K〜6500K)のLED照明を採用。加えて、シンク・コンロ・カウンターの下にLEDアンダー照明を設置することで、作業時に影ができにくく、細かな調理や食材確認もスムーズに進みます。

照明スイッチは視覚的に判別しやすい大型タイプを選び、操作しやすい位置(手を伸ばす高さ/900mm程度)に設置。消費電力の面でもLEDは安心で経済的です。

2. 岡崎市・西尾市・刈谷市それぞれのバリアフリー実例

2‑1 岡崎市UM邸:スライド式可変棚の導入

UMさん宅は築25年の一戸建て。これまで腰に負担がかかる高棚収納が負担になっていたことから、収納改革を実施。

  • スライド式可動棚を導入し、高さ調整が可能なシステム収納にリフォーム。調味料や食器類を手元にスライドさせやすくし、倒れ防止のストッパー付き。 
  • 深引き出し収納には立て収納トレーを配置し、重い鍋や食材缶を取り出しやすく設計。 
  • 床は全面クッションフロアに張り替え、すべり止め加工とクッション性を強化。 

工期:14日間/費用:約120万円(税別)

2‑2 西尾市Y邸:対面カウンター+座リ対応設計

Yさん宅では、ご両親が座ったまま調理や配膳ができるカウンターキッチンに大改造。

  • 対面カウンター化によりキッチン空間がリビングとつながり、視線が自然と合う設計。 
  • 椅子に座って使える高さのカウンター(高さ780〜800mm)を造作。コンセント・収納・ゴミ箱スペースも下部に配置。 
  • 安全性確保のため、カウンター角には丸みを持たせ、ベース下部には間接照明を設置し安心感ある空間演出。 

工期:17日間/費用:約150万円(税別)

2‑3 刈谷市K邸:低位置コンロ+引き出し収納設置

Kさん宅は二世帯住宅の一階キッチン。高齢の親御さん専用スペースとして全面改修を実施。

  • コンロ高さを通常より30mm低く設定し、腕の負担を軽減。操作スイッチにも大型フォントとクリック感のあるボタンを採用。 
  • 下部収納を全て引き出し式に変更し、取り出しやすく整理しやすい設計。重さを気にせずアクセス可能に。 
  • 流し台にはセンサー水栓を設置し、手が汚れていても肘や手をかざすだけで通水できる仕様。 
  • キッチン入口に握りやすい手すりを設置し、腰の支えにも配慮。 

工期:21日間/費用:約180万円(税別)

3. 安全と快適を支える細部設計アイテム

3‑1 センサー水栓・簡単操作で清潔&節水

光センサー式水栓は、クリーンな状態を保ちつつ節水効果も期待できます。手に触れずに出水・止水が可能なため、衛生面でも高評価。UM邸で導入後、年間20%以上の水道使用量削減が報告されています。

3‑2 滑りにくい床+サポート手すりで転倒予防

キッチン内に滑りにくい床材を採用し、さらにシンク・コンロ周辺、出入り口に握りやすい手すりを配置。素材はステンレスや抗菌樹脂で、清掃も簡単。介護士によるユーザーテストも実施し、「起き上がり動作が格段に安定した」との声がありました。

3‑3 視覚に優しいカラーデザイン&大型スイッチ

高齢者は色彩認識能力が低下するため、扉やスイッチに明度差を設けることが重要。白い扉×濃いグリップ、白黒・色分けされたスイッチなどにより誤操作を防ぎ、見た目にもすっきり。Y邸ではキッチン照明スイッチに大型の押しボタンを採用し、「点けやすくて安心」と好評です。

4. 材料・収納選びの具体的アドバイス

4‑1 床材・天板・扉色の選び方

  • 床材:車いすや歩行補助具にも対応する厚手クッションフロア。抗菌・防汚・滑り止め加⼯付き。 
  • 天板:人造大理石や抗菌ステンレスを選び、耐熱・耐久・掃除性に優れた素材を採用。シームレス加工で水漏れも心配なし。 
  • 扉材:抗菌メラミン・プラスチック製扉は指紋が目立たず、色も豊富。網目調や鏡面調で清潔感を演出可能。 

4‑2 収納提案:引き出し・メッシュ棚・高さ調整

  • 引き出し収納は、奥行き浅め・縦仕切り付きで何がどこにあるか一目で分かる設計。 
  • 網目(パンチング)棚は通気性がよく、清掃も簡単。 
  • 高さ調整可能な棚板・トレイで、取り出しやすさを最大化。UM邸では4cmピッチでの高さ可変仕様が好評。 

5. リフォームの進め方:安心できる施工のために

ステップ① 現地調査と詳細ヒアリング

担当者がご自宅を訪問し、現在のライフスタイル・身体条件・お好みの高さや色彩を丁寧にヒアリング。動線や安全面の課題をこの段階で詳細に把握。

ステップ② プラン提案・シミュレーション

平面図・3Dパース・動線イメージなど、複数プランを用意し、比較検討していただきます。ご家族の使い勝手や将来的な介護も踏まえ、最適なプランを専門家と一緒に確定します。

ステップ③ 見積と工程確認

材料・工事内容・期間・施工保証を明記した見積書を提出。お客様にご納得いただいたうえで正式受注。施工中は写真記録や日報による進捗報告を実施します。

ステップ④ 着工から完成検査まで

施工中は換気・安全養生を徹底。音・振動対策も講じながら工程を進めます。完工後は施主様立ち会いのもとで開閉・操作テストを行い、使用方法を丁寧にご説明します。

ステップ⑤ アフターサポート体制

引渡し後6ヶ月・1年点検を無料で実施し、消耗部品や調整が必要な箇所の交換対応。お気軽にご連絡いただける専用問い合わせ窓口を設置し、長期安心サポートを提供します。

6. 費用めやす&補助金の賢い使い方

6‑1 リフォーム費用の目安

工事内容 費用目安(税込) 内容説明
キッチン本体交換(一般モデル) 800〜1,320万円 大手メーカーショートプラン including 施工
床材・引き戸設置 330〜660万円 バリアフリー用クッションフロア+ノンステップ引き戸
カウンター増設+手すり 550〜990万円 固定カウンター + 間接照明・コンセント付き
全面バリアフリー改装 2,200万円前後 キッチン・廊下・リビングまで全面改修

※実際の価格はメーカー・仕様・工事範囲により前後します。

6‑2 岡崎市・西尾市・刈谷市の補助制度活用

三市では各自治体の福祉課で「高齢者住宅改修補助」を実施中。一般的に補助率は1/2、上限10〜15万円程度。対象工事は手すり設置・段差解消・滑りにくい床施工など。申請には、事前相談・見積・自治体所定の申請書の提出が必要。着手前に申請することで助成が適用されます。

7. リフォーム後・ご家庭からの声

  • 「調理が苦痛じゃなくなりました。毎日キッチンに立つのが楽しみです」―― UM様(岡崎市) 
  • 「母が安心して居間に座りながら料理を手伝ってくれるようになり、家族の会話が増えました」―― Y様(西尾市) 
  • 「重い鍋の出し入れが楽になり、毎日の片付けが苦にならなくなりました」―― K様(刈谷市) 

これらの声からも、高齢者に配慮した設備と設計がもたらす「生活の質」の向上が明確に感じられます。

8. まとめ:人生100年時代にマッチした快適住まい

老後を安心して過ごすには、キッチンなど生活空間の見直しが必須です。岡崎市・西尾市・刈谷市の事例に見るように、ちょっとした工夫が「使いにくさ」を「快適さ」に変え、家族との時間や趣味のための場としてキッチンを再生します。

費用・補助・進め方を知ることで、不安なくリフォームへ踏み出せるはずです。どうぞお気軽にご相談ください。

 

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