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2025.06.13 Fri

「収納が足りないキッチン」を解決!家事動線もスッキリ整うリフォーム実例。

お役立ち情報収納術

こんにちは!

KitchenreformLabです。

いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。

今回は「収納が足りないキッチン」を解決!家事動線もスッキリ整うリフォームについてご紹介させていただきます。

キッチンは“家の心臓部”として毎日使われる空間ですが、「収納が足りない」「家事の動きが滞る」といった悩みは多くの家庭で共通しています。本記事では、収納力不足を解消しながら、家事の効率化・動線改善を実現したリフォーム実例を徹底的にご紹介。具体的なアイデア、費用感、間取りのコツまで、“実践的かつ高品質”な情報を余すところなくお届けします。

 

◆現状の「収納不足」とその影響

● 収納不足が招く具体的なトラブルとは

現代の住宅、特に都市部のマンションや戸建て住宅では、キッチンの設計が“見た目優先”であることも多く、実用的な収納スペースが著しく不足しているケースが散見されます。以下のような事象が、日常的にストレスや非効率の原因となっています:

  • 調理道具の置き場がなく、作業スペースが常に狭い
    → 鍋やフライパン、まな板などの置き場が定まらず、作業中に一時的な避難先を探す必要があり、作業効率が著しく低下。

  • 食材や調味料が“とりあえず置き”になり散らかる
    → 冷蔵庫に入らない乾物や常温保存の食材、調味料がキッチンの隅や床に積まれていき、衛生面にも問題が発生。

  • 家電が分散配置され、配線も乱雑に
    → 電子レンジ、トースター、炊飯器などの小型家電を収納する場所がなく、カウンター上に並べるしかない結果、見た目が悪く、掃除もしにくい状態に。

  • 収納内部が深すぎて“死蔵品”が増える
    → 奥に入れたものが見えづらく、同じ調味料や食材を何度も買ってしまう無駄遣いが頻発。

● 家事全体に影響を及ぼす「収納の弱さ」

収納が不十分であるということは、単に物が“しまえない”ということにとどまらず、以下のように家事動線や生活習慣にまで悪影響を及ぼします。

  • 移動距離が無駄に増える
    → 食器がリビング側、食材は別室の押し入れ…と収納が分散すると、家事を行う際の移動距離が無駄に増加し、時間と体力を消耗。

  • 片付けが後回しになり、家族全体が散らかりに慣れてしまう
    → 一時置きが常態化し、“使ったら戻す”の習慣が育たない。特に子育て世帯では教育にも影響する要因に。

  • 掃除が面倒になり、キッチン全体の衛生状態が悪化
    → 物が出しっぱなしだと、拭き掃除の手間が増え、こまめな掃除を避けるようになる傾向も。

  • 精神的にも“雑然とした生活”に慣れてしまう
    → 物が散乱したキッチンは、料理への意欲低下を招き、「また外食でいいや…」という悪循環に。

こうした具体的な課題を見つめ直すことが、収納計画やリフォームの第一歩となります。
収納とは“空間”ではなく、“暮らしの質を整えるための仕組み”だと認識することが重要です。

 

◆家事動線と収納の関係を再認識:流れるような動線設計が収納の価値を高める

● 「収納を増やす=片付く」ではない理由

収納量をただ単に増やしても、日常的な使い勝手や家事効率が上がるとは限りません。
本質的に重要なのは、“収納の位置と内容の適正化”です。これを無視すると、収納は「あるけど使いづらい」という厄介な存在になりかねません。

以下のように、動線を軸に収納を配置することで、家事の流れがスムーズに整います。

 

● 収納は「使う場所のそば」に設けるのが基本原則

【調理ゾーン】

  • 収納内容:鍋、フライパン、ザル、ボウル、包丁、まな板、調味料など

  • 収納位置:コンロ・シンク・作業台のすぐ下や背面に設置
    → よく使う調理道具を“腕の届く範囲”に収めることで、手を止めずに作業が進行。引き出し式収納を活用すると、道具の視認性と取り出しやすさが大幅に向上。

【配膳・食器ゾーン】

  • 収納内容:茶碗・お椀・お箸・グラス類などの食器

  • 収納位置:食洗機の近くまたはダイニングに近いカウンター下
    → 食器洗い→食器戻し→配膳という一連の流れを自然に完結できる位置に収納することで、動線が直線的かつ短縮され、家族の誰でも作業しやすくなる。

【ストック・備蓄ゾーン(パントリー)】

  • 収納内容:乾物、缶詰、飲料、米、調味料のストック、キッチンペーパーなど

  • 収納位置:キッチン入口、または玄関からアクセスしやすい位置
    → 食材の買い出しから収納までの動線を意識。買ってきたものをすぐ格納できる動線上にパントリーを設けることで、導線の無駄がなく、重い物も楽に収納可能。

 

● 「ワークトライアングル」と「回遊動線」で疲れないキッチンに

■ ワークトライアングルとは

「冷蔵庫」「シンク」「コンロ(加熱機器)」の3点を結ぶ三角形が、コンパクトでバランスの取れた形状になっているかどうかが、キッチンの使いやすさを左右します。

  • この3点が近すぎると動きが窮屈に

  • 離れすぎると移動距離が長くなり非効率に

  • 理想は「一辺が120~180cm程度」のコンパクトな三角形

収納はこの三角形の動線を邪魔せず、かつ必要なモノをワンタッチで取り出せる場所に配置することが鍵です。

■ 回遊動線とは

アイランド型・ペニンシュラ型のキッチンレイアウトで導入される“ぐるりと回れる動線”。
調理中に家族が通行できるだけでなく、家電や食器棚へのアクセスもスムーズになります。

  • 回遊動線に収納を組み込むと、複数人で作業してもストレスフリー

  • 子どもが手伝いやすく、家族参加型のキッチンに進化

  • 家事と育児を並行できる「見守りキッチン」が実現可能

収納は単なる“入れ物”ではなく、家事動線と連動した機能そのものです。
見た目のスタイリッシュさと同時に、動きやすさ、取り出しやすさ、戻しやすさまで考慮することで、キッチンは飛躍的に快適になります。

 

◆リフォーム実例①:I型キッチン全面改装+奥行浅い背面収納

事例の概要

  • 既存:上部吊戸棚のみのI型キッチン

  • 改装内容:天井まで届く引き出し収納&可動棚の設置

  • ポイント:奥行きを浅めにし、出し入れしやすさ重視 

ビフォー&アフター

  • Before:手が届きにくく、奥の物を取り忘れがち

  • After:

    • 引き出しで一目瞭然、奥行の浅い可動棚で物の定位置化

    • 吊戸棚から引き出し式に変更し、取り出しやすさも◎ 

効果

  • 収納量2倍以上

  • 調理、配膳、片付けがスムーズに

◆リフォーム実例②:回遊動線のあるアイランドキッチン

事例の概要

  • レイアウト:L型からアイランド+回遊動線へ

  • 施工内容:アイランド中央にシンク+調理台設置。背面と側面に収納造作

  • 特長:

    • 両側からアクセスでき、複数人でも動線が交差しない 
    • 背面収納とキッチン本体を色/素材統一し、統一感アップ

効果

  • 家族や来客とのコミュニケーションも自然に

  • 回遊が生み出す軽やかな家事動線が実現

◆リフォーム実例③:パントリー&対面カウンターでストック一元化

事例の概要

  • 収納困難:ストック類がバラバラに収納され、配膳→片付けが非効率

  • 改善策:

    1. パントリー新設(玄関やLDKからアクセスOK)

    2. 対面下収納+コンセント付きカウンター新設 

効果

  • 重い食材を玄関から直接パントリーへ

  • 調理器具の収納と電気ポット・電子レンジが定位置に

  • 常にすっきりしたキッチンをキープ

◆プロが教える収納&家事導線リフォームのチェックポイント

項目 ポイント 理由
収納の目的定義 ストック、食器、調理器具など分類 本当に必要な収納は?を見極め
吊戸棚 vs 引き出し 上部より下部収納の出し入れが楽 奥行深すぎず浅めを選択 
可動棚・昇降式扉 可変性で将来も対応可 家族構成やライフスタイルの変化に柔軟
扉形式の工夫 引き戸/折れ戸が通路の邪魔になりにくい
動線設計 ワークトライアングル、回遊性、家電配置を考慮

 

◆費用相場とコスト抑制のコツ

  • 背面・壁面収納設置:20〜50万円
  • パントリー造作:約10〜30万円(規模により変動)

  • 吊戸棚や床下収納にもそれぞれ10万円台で設置可能

コスト抑制のヒント

  • 既製品を活用し、扉や小物収納は造作でカスタム

  • DIY導入可能箇所(ニッチ収納や可動棚)を活用

  • 素材グレードを見極め、必要十分な仕様に。過剰品質は避けましょう

 

◆よくある失敗例と改善策

失敗例①:収納を増やしすぎて通路が狭くなる
→ 改善策:可動棚や引き戸を取り入れ、収納と動線の兼ね合いを明確に。

失敗例②:深すぎる収納は手前に偏り奥が使われない
→ 改善策:奥行きを浅く、立てる収納・仕切りを活用し、視認性を確保 失敗例③:家族の動線を想定せず提案通りに配置してしまった
→ 改善策:住む人の年齢・生活リズムをヒアリングし、家事の流れを再現して提案しましょう。

◆結論~理想のキッチンを手に入れるために

収納+家事導線のリフォームは、見た目の美しさだけでなく、日々の暮らしを劇的に変える力を持っています。重要なのは以下の3点です:

  1. 「何を」「どこで」「どう使うか」を明確にすること

  2. 動線設計との融合(ワークトライアングル・回遊動線)

  3. 将来を見据えた可変性(可動棚や昇降扉の導入)

これらのポイントを押さえつつ、専門業者と綿密に相談することで、収納力も動線もスッキリ整った、毎日が快適なキッチンが必ず実現できます。ぜひ本記事の実例やヒントを参考に、自分だけの理想を描いてみてください。

 

まずは見て、比べて、イメージすることから始めましょう。
未来のあなたのための、心地よいキッチンがきっと見えてきます。

→ご相談はこちらから

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